子どもたちが歌や踊りで魅了 島口ミュージカルが開幕 結シアター手舞が熱演 徳之島

2023年12月24日

子ども・教育

島口や島唄を盛り込んだ結シアター手舞のミュージカル「結」=23日、天城町防災センター

徳之島の小・中・高校生で組織する結シアター手舞(前田美香登代表)の島口(方言)ミュージカル「結│MUSUBI」の公演が23日、天城町防災センターで開幕した。初日2回の公演には計約550人が来場。歌や踊りをふんだんに取り入れた子どもたちの熱演が観客を魅了した。24日は同会場で2回の公演がある。

 

結シアター手舞は2015年秋の国民文化祭を機に結成された。現在、徳之島内の児童生徒53人が所属する。演目の「結」は遠島によって徳之島に滞在した西郷隆盛と地元の青年・琉仲祐ら島民の交流を描いた物語。ミュージカルの伴奏や歌も子どもたちが主体となって生演奏で劇を盛り上げた。

 

島の精霊ケンムン役を務めた町チャリナさん(天城中3年)は「セリフやアクションも多くて大変だけど大好きな役。たくさんの人に笑顔になってもらえてとてもうれしい。またケンムン役をさせてもらえるように高校でも頑張りたい」と笑顔を見せた。

 

2年連続で西郷役を演じた中村巧人さん(樟南第二高3年)は「1年かけて準備してきた成果をしっかり出せた」と満足の笑みを浮かべ「普通は出会えない仲間や経験ができたのはミュージカルのおかげ。一緒に舞台をつくれて最高の思い出になった」と仲間たちへ感謝を述べた。

 

ステージでは昨年に引き続き、姉妹団体として交流のある「南蛮FLAG」(小嵜万見子代表)が友情出演してオープニングアクトを務めた。